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ノートの書き方 -数学編-

「どこを間違えたのか」がわかる書き方を

数学が苦手な方は多いですが、その原因が『ノートの書き方』である事も多いです。
実は数学は、ノートの書き方がとても重要なのです。

暗算が得意だからといって、答えだけをノートに書いていませんか?
それでは間違ったときに、どこを間違えたのかがわかりません。

『どれだけ間違えたか』が大切だと先日のメルマガで書きました。

それは、間違えたときに、後で『どこをどう間違ったのか』を確認して
克服することが重要だということです。

そのためには、問題を読んで答えに至るまでのすべての過程を
ノートに書き起こさなくてはなりません。

数学はそのような思考の流れを書き表しやすい教科だと言えます。


では、具体的に書き方を見てみましょう。


◎ 計算問題の場合

・途中の計算式もすべて書く。
・イコールで区切って縦長に書いていく。

(例)
y=(a+b)h/2、
a=10
b=20
h=15 のとき、

y=(10+20)×15÷2
=30×15÷2
=450÷2
=225


こうして当てはまる数字をすべて書き込んでいくと、
後でどこを間違ったかがわかりやすいですよね?

途中、暗算で飛ばしてしまえそうなところがいくつかありますが、
グッと我慢して必ず途中の計算も書き込むようにします。

もっと難しい計算で量が膨大という場合でも、基本的には同じです。

『ノートを縦に使っていくと、余白が多くてもったいない』
と思う人は、ノート1ページを縦半分に折って使ってもいいでしょう。

でも、ノートはあまりケチらないで、余裕を持って使うことをお勧めします。


◎ 文章問題の場合

文章問題の場合は、いきなり数式を書くのが難しい場合もあります。
何段階かに分けて書いていきます。

・まずは問題文の中の条件などを、図やグラフに書く
・当てはまる公式を書く
・計算する
・答えを書く


上の例でいうと、これは台形の面積を求める問題でした。
これが文章問題で出たときは、まず台形を描いて、
上辺が10cm、下辺が20cm、高さが15cm
と書き込んでいきます。

図を描いて条件を書き込むことがとても大切です。
数字だけで解決しようと思わないでください。

授業で取るノートでも、こういう図やグラフをしっかり描いてください。
先生が描く図やメモをお手本に、自分で描く練習にもなります。

そして、先生が『このグラフはこういうことを表しています。』
『この部分の面積を求めまず』など、口頭で説明したことを必ずメモします。


ちなみに、教科書はこれほど丁寧に計算式を載せているとは限りません。
図やグラフはきれいですが、途中の計算式については
スペースの都合もあり、省いていることの方が多いです。
ですから、教科書よりももっと詳しい自分のノートを頼りにしていきましょう。


『ノート』と書きましたが、丁寧に書くのはテストのときも同じです。
時間がないからと飛ばさないで、できるだけ書いて解きましょう。

間違いを防ぐだけでなく、途中の計算や考え方が
次の問題で役に立つことがあります。


それから、数学のノートは罫線のない無地のノートがよい
という説もあります。

図やグラフが描きやすいですし、ルートなど罫線に収まらない
大きな記号もたくさんあります。

それに、テストでは白紙のところに計算するのですから、
普段から練習になりますよね。

試してみる価値はありますよ。

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