食育で養う「道徳心」「社会性」「常識」
一家団らん、食事の時間を見直そう
さて、今週の家庭教育のお話ですが、9/27の朝日新聞に、服部学園理事長 服部栄養専門学校校長である、服部幸應さんの記事がありました。
料理と家庭教育の関係深さをお話されており、ご紹介させていただきます。
新聞を読まれた方は、ご存じかと思いますが、ご了承ください。
日本醤油協会が主催する「しょうゆ食育プロジェクト」という特集です。以下、一部抜粋し引用いたします。
昭和40年ころからの高度成長期とともに住宅の建築ブームが起き、出産、育児を経験しながら同時に核家族化が一気に進みました。
そして、生活の主眼は物質的な豊かさの追求となり、親から子に伝えてきた日本人にとって大切な、
「道徳心」「社会性」「常識」
の価値判断がおざなりにされてきました。
その結果、衣食住のしきたり(ルール)、家風の伝承が途絶えてしまいました。
子どもは親の後ろ姿を見て、親の真似をしながら育ちます。
親の役目は子どもが独り立ちできるように躾け、育てることです。
ところがその躾けをする場である一家団らんの食卓が崩壊したのです。
それは家庭の味、おふくろの味の喪失でもあります。
そろそろ家庭の食卓を真剣に見直す時期ではないでしょうか。
子どもは3歳ぐらい(料理に関心を持つピークが5歳です)から一緒にキッチンに立たせてください。
すると調理中も、食べるときも家族の会話が弾みます。
親はテレビを消しましょう。
そして、子どもにお箸や食べ方のマナーなどを教えましょう。
そして、「ほめて」「しかって」「ほめて」の躾けが食卓で行われることが大切なのです。
引用ここまで。
高度成長期は、世の中を便利にし、日本の経済、インフラを大きく成長させました。
物質的な観点で見れば、ものすごく日本は発展したし、それはそれでよかったと考えるべきでしょう。
過去のことであり、現在の生活においてもその恩恵を少なからず受けていると思います。
着るものがない、ごはんがない、車やバス、電車などの乗り物、生活する家がないということは、現在の日本では、ほぼありえない状況にあります。
衣食住における物質的には満たされる生活レベルになっています。
服部校長先生のお言葉にもあるように、衣食住の物質的な面だけではなく、そろそろ
「道徳心」「社会性」「常識」
など人の内面(心)に関わるものについても真剣に考えるべきではないでしょうか。
子どもは親の後ろ姿を見て、親の真似をしながら育ちます。
役目は子どもが独り立ちできるように躾け、育てることです。
というお言葉は、まさに家庭教育進化論のテーマであり、
実践していくべきことであります。
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◎今日のまとめ
1.子どもは親の後ろ姿を見て、親の真似をしながら育つ。
2.「ほめて」「しかって」「ほめて」の躾けは食卓で行う。
3.これからは、「道徳心」「社会性」「常識」など
人の内面(心)に関わるものについても真剣に考える。
では、また来週!
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